どーも! Coffee and Sugarのクラブです
僕たちの初ライブの話その6になります
ライブ当日の話になります
今回で初ライブの話は最終回です
タザーン氏のアドバイスにより、直前のレベルアップに成功した
Coffee and Sugarの面々 果たして初ライブは成功するのか!?
よければお付き合いくださいませ
リハーサル
まだまだ暑い日が続きそうな
よく晴れた8月のとある日曜日
そんな日だったと思います
いつもの練習スタジオから2駅くらい先にある
小さな雑居ビルの一画にライブ会場はありました
開演は18時30分
全6組中僕たちはトップバッターでした
後の順番になるほど、人の演奏を聴いて
萎縮してしまいそうな気がしたのと
リハーサルで行った楽器のセッティングを
そのままに演奏開始できることが理由で
1番目にしてもらいました
通常、リハーサルは本番とは逆の順番で行うことが多いようです 例えば演奏順が1番目であれば、リハーサルは最後に行うので、 自分たちのあとに楽器を触る人がいません なので、リハーサルの状態のまま本番に入れるメリットがあります
15時からリハーサルを行うということだったので、13時頃には会場入りしました
緊張した面持ちで、会場スタッフの方々に軽く挨拶をしながら、受付を済ませると
既に何組かのバンドが会場入りしているのが見えました
彼らは慣れた様子でスタッフや他のバンドメンバーと何やら親しげに話しており
自分たちがまるで場違いなところに来てしまったかのように思え
早くも萎縮してしまった僕たちは、会場の隅の方でじっとしていました
初心者の宿命ですね みんな自分たちより上手く見える・・・
(まあ、実際そうだったわけですが)
その後1時間程して、全組が集合したので、お互いの自己紹介を行い、リハーサルに移りました
そこで、1組目のリハーサルを聴いた僕たちは、完全に場の雰囲気に呑まれてしまいます
「やばい、めちゃくちゃうまい・・・レベルが違う・・・」
曲がりなりにも3カ月真剣に頑張ってきて、多少の自信はつけてきた僕たちでしたが
そんな自信が一瞬で瓦解するほどに、他のバンドの方々の演奏はとてもお上手でした・・・
しかも、PAの方にも色々注文をつけていて、音量や音色のチューニングにも余念がない感じです
(参考)PAとはPublic Addressの略で演奏がよりよく聴こえるようにするために
音量等の調整を行ってくれる人のことです
リハーサルを本番前の肩慣らしくらいにしか捉えていなかった僕たちは
早くも緊張のMAXを迎えながら、ガチガチにかたまった状態でリハーサルに臨みました
言われるままに音を出して、特にリクエストもせず、お任せでチューニングを終えたのでした
終わった瞬間、逃げるように壇上から降りた僕たちは
足早に会場を脱出し、近くのコンビニへ駆け込みます
目的は緊張を紛らわす魔法のアイテムの入手・・・そう! お酒を買うためです笑
そこで色々と買い込み、早速グビグビと喉に流し込みました
すぐにいい感じに酔っ払うことに成功しました
いい感じと言うか、半分ベロベロでした
先ほどの緊張はどこ吹く風で会場に戻り、残ったお酒をさらに飲もうとしていましたが
様子を見に来ていたスタジオのオーナーに「顔真っ赤よ?もうやめておいたら?」とたしなめられ
一気に冷静になり、今度は水をガブ飲みして・・・
と、最後までこんな感じでドタバタと本番を迎えたのでした
初ライブ演奏
さて、それから開場時間の18時になり、お客さんたちが入ってきました
招待した友人たちと顔を合わせ、来てくれたことにお礼を言いながら軽く談笑します
そうこうしている間に、スタッフの方による案内アナウンスが始まり、開演時間となりました
少し酔いが醒めてきたこともあり、絶賛緊張感復活の中、僕たちは壇上に上がります
各々定位置についたところで、僕はある違和感に気付きました
「ロータムが・・・ない・・・!?」
どうやらリハーサルで誰かが3タムにしたまま、セッティングがそのままになっていたようで
いつもならロータムがあるところには、ぽっかりと空虚な空間が空いていました
リハーサルのときに既にこうなっていたはずなのですが・・・
緊張していて全く気付いていなかった
なんてこった・・・
会場は照明を落としていて、辺りが見えづらく
外されたロータムがどこにあるのか見つけられません
メンバーに助けを求めようとしましたが、彼らも各々の準備に集中していて
そんな雰囲気ではありませんでしたし、今更こんなことでスタッフの方を呼ぶのも
どうなのかと気が引けた僕は、仕方なくこのまま慣行することにしました
些細な事かもしれませんが、なるべく不安要素は排除して
いつも通りの状態で臨みたいという、僕の思惑は早くも崩されてしまい
一人で勝手に取り乱していました
さて、あらかた準備も整ってきたかと思って顔を上げたときに
ふとダイア氏(ギター担当)と目が合いました
そのとき何を思ったのか、彼が思わせぶりな目くばせをしました
緊張と不測の事態が重なり、完全に舞い上がっていた僕は
「ハッ!これが開始の合図か!」と判断し、高らかにカウントをスタートします
カッ! カッ! カッ! ・・・・・・「あれ?」
気が付くとメンバー全員キョトンとした顔をしており
シーンという沈黙だけが残りました
会場も一瞬「えっ?」という感じになったのち、ドッと笑いが起こります
(ぎゃー!やらかしたー!!)
通常は、会場のSE(BGMのようなもの)の音量が
徐々に大きくなったのち、今度は小さくなって、演奏開始!
という流れなのですが
SEの音量が大きくなる前にカウントスタートしてしまったわけです
完全なフライングでした・・・
会場によっては事前に説明があるのですが、このときは特に説明がありませんでした
(誰か教えておいてくれ・・・)
穴があったら入りたいとはこのこと・・・めちゃくちゃ恥ずかしかったです・・・
恥ずかしかったのですが、これ以上ない失態をやらかしたことで僕は逆に開き直ります
「どうせこんな初歩的な常識も知らない素人だ、笑わば笑え」
あのときはダイア氏の思わせぶりな態度を心底恨みましたが
今思えばそのおかげで緊張がとれたので感謝ですね笑
気を取り直して、今度はホントのカウントスタート!演奏開始です!
* * * * * * * * * * *
それから後はあっという間で、1曲1曲練習通り、丁寧に無理せず、確実な演奏を心掛けました
多分すごく硬い演奏だったことは否めませんが、自分たちの納得のいく演奏ができたと思います
30分の演奏時間は無事に終わりをつげ、拍手とともに演奏をやりきることができました
やり終えたあとは、ホッと安堵したとともに、久々にとても大きな達成感を味わえました
軽い気持ちから始まり、途中衝突したり、挫折しそうになる瞬間はたくさんありましたが
この4人で1つのことをやり遂げたという経験は、僕たちの大きな財産になったと思います
このあとも、何度かライブを行うことになるのですが、この初ライブがやはり一番の思い出です
月並みですが、諦めずに頑張ってホントによかったと思いました
さいごに
というわけで、僕たちの初ライブの話は以上になります
主観入りまくりの思い出話でしたが、楽しんでいただけたでしょうか?
これから音楽を始める方や初めてライブに出ようとしている人に向けて
「あー、こういう人たちもいるんだー」くらいの気持ちでお願いしたいのですが
何か参考になるところや共感できるところがあればいいなと思っております
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたー!
ではでは、またお会いしましょう!
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