日常の通勤電車
一人毎朝通勤する時、代わり映えない日々の繰り返しにうんざりしている
毎日同じ車窓
都会でも田舎でもない街
平凡なアパートに一人暮らし
朝早くから満員電車に乗り 小1時間かけて職場に向かう
ちょっと蒸し暑い初夏 土砂降りの雨 不快な朝
同じ行先 同じ時間 同じ車両
スマホに夢中な若者 眠るスーツの中年 重たい鞄を抱えた女子高生 同じ人々
窓に映る景色は会社に近づくにつれどんどん変わってゆく 同じ景色
古いフィルムのよう 窓は日常を切り取っている
雨が止み、うっすら光が差す
窓の外にツバメを見た ビルの向こうに駆けてゆく
ツバメが見えなくなり感じた 窓の外にも日常が続いてること
繰り返す日常の中で、変化する景色
窓は狭い 世界は広い ここにはない美しい景色
犬が散歩していた 新しい看板が立っていた 変わった形の雲が流れてた 赤い花が咲いていた
知らない間に景色は変わっていく
窓の外は今日は明るい 窓の向こうの景色をツバメのように見に行けたらどんなにいいだろう
窓の中でもせめていつもと違う景色を切れとるようになれたら
目的地に着いた 澄んだ青空
階段を流れるように降りていく人の波 いつもの日常 何かが違う 変わった景色 瞳の窓
日常は大きく変わらなくても、切り取る視点を変えるだけで美しいものは世界中に満ちている
漫然と続く日常 美しい景色 小さな幸せ 少しは上を向いてもいいのかな
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